パスワードの使い回し、そろそろ卒業しませんか?簡単にできる安全管理術
「パスワードは全部『会社名+生年月日』で統一してる」
「覚えるのが大変だから、主要なサービスは同じパスワードを使っている」
正直に言うと、そういう方は非常に多いです。
でも、パスワードの使い回しは、玄関・金庫・車・スマホ、すべてを同じ鍵で開けているのと同じ危険な状態です。
1つのサービスでパスワードが漏れれば、他のすべてに不正アクセスされてしまいます。
安心してください。
この記事でお伝えする方法は、ITが苦手な方でも今日から実践できる簡単な方法です。
パスワードの使い回しが危険な理由

「リスト型攻撃」という手口
世界のどこかで起きた大規模な情報漏洩で、あなたのメールアドレスとパスワードの組み合わせが流出してしまうことがあります。
攻撃者はその情報を使い、他のサービス(ネット銀行・ECサイト・SNS・業務システム)に次々とログインを試みます。
これを「リスト型攻撃」と呼びます。
「そんな有名サービスを使っていないから大丈夫」というのは誤解で、中小企業が使う業務ソフト・クラウドサービスも対象になります。
一つが漏れると「全部」危なくなる
たとえば、あるECサイトでパスワードが漏れたとします。そのパスワードを、
- Gmailのアカウント
- 会社のクラウド会計ソフト
- LINE公式アカウント
- 銀行のオンラインバンキング
でも使っていたとしたら?
すべてに不正アクセスされる可能性があります。
顧客情報の流出、銀行口座の不正送金・・・・・・これが現実に起きているのです。
「強いパスワード」の3つの条件
まず、パスワードそのものを強くすることが基本です。
強いパスワードの条件:
1. 12文字以上(長ければ長いほど解読が難しくなる)
2. 英大文字・英小文字・数字・記号を組み合わせる(例:Hana2024!#beppu)
3. サービスごとに異なるパスワードを使う
「でも、サービスごとに違うパスワードを12文字以上で作ったら、絶対に覚えられない」
そうです。
だから、次に紹介する「パスワードマネージャー」を使うのです。
「パスワードマネージャー」を使えば解決する
パスワードマネージャーとは?
パスワードマネージャーとは、すべてのパスワードを安全に保管してくれるアプリ・ソフトです。
使い方の流れ:
1. パスワードマネージャーに「マスターパスワード」(1つだけ覚える)を設定する
2. 各サービスのパスワードをアプリが自動生成・保管してくれる
3. ログイン時はアプリが自動入力してくれる
覚えるのはマスターパスワード1つだけ。 他のパスワードはすべてアプリに任せればOKです。
代表的なパスワードマネージャー
| ツール名 | 費用 | 特徴 |
|---|---|---|
| Bitwarden | 無料(個人利用) | オープンソースで信頼性が高い。スマホ・PCで同期 |
| 1Password | 月額約500円〜 | 使いやすく家族・チームでの共有にも対応 |
| iCloudキーチェーン | 無料(Apple製品ユーザー向け) | iPhone・Mac利用者はすでに使える場合も |
| Googleパスワードマネージャー | 無料(Googleアカウントが必要) | Chromeブラウザに統合されていてシンプル |
まずは無料のBitwardenまたはGoogleパスワードマネージャーから試してみるのがおすすめです。
導入の手順(Googleパスワードマネージャーの場合)
- Google ChromeブラウザでGoogleアカウントにログインする
- 各サービスにログインするとき「パスワードを保存しますか?」と聞かれたら「保存」を押す
- 次回から自動入力されるようになる
これだけです。
難しい設定は不要で、普段使いのブラウザの延長で使い始められます。
セキュリティ対策全般の見直しについても当事務所にてサポートいたします。
ビジネスで特に気をつけたいパスワード管理

共有アカウントは特に危険
「スタッフ全員が同じIDとパスワードでログインしている」
これは特に危険です。誰かがパスワードを漏らした場合、誰がやったか追跡できない上に、退職したスタッフも引き続きアクセスできてしまいます。
可能であればスタッフ一人ひとりに個別アカウントを発行することが理想です。
多くのクラウドサービスは複数アカウントの発行に対応しています。
スタッフが退職したらすぐにパスワードを変更する
スタッフが退職した際、その方がアクセスできていたシステムのパスワードはすぐに変更してください。
「もう関係ないから大丈夫」ではなく、念のための予防措置として必ず行いましょう。
退職者の不正アクセスによるトラブルは、中小企業でも実際に発生しています。
「二段階認証」を必ず有効にする
パスワードに加えて、スマホに送られてくる確認コードも入力しないとログインできない「二段階認証」(多要素認証)を、重要なサービスには必ず設定しましょう。
- Googleアカウント(Gmail・Googleドライブなど)
- クラウド会計ソフト
- SNSアカウント(Instagram・LINE公式アカウントなど)
- ネットバンキング
仮にパスワードが漏れても、二段階認証があればスマホがなければログインできないため、被害を大幅に減らせます。
まとめ:「一つ覚えるだけ」で安全になる
この記事のポイントをまとめます。
- パスワードの使い回しは、一つが漏れると全部が危険になります。 リスト型攻撃は実際に多くの中小企業でも被害が出ています。
- パスワードマネージャーを使えば、覚えるのはマスターパスワード1つだけ。 まずはGoogleパスワードマネージャーから試してみましょう。
- スタッフの退職時のパスワード変更と二段階認証の設定は、すぐに実践できる最重要の対策です。
セキュリティ対策について詳しく相談したい方は、ご連絡ください。
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