「AIを表面的にしか使えていない気がする」。
これまでのセミナーのアンケートに、こんな声をいただいたことがあります。ChatGPTに質問はしてみた。
でも、帳簿づけも書類づくりもやり方は前と変わっていない。
個別相談でも同じ悩みを何度もうかがってきました。
そこで、大分市のシェアオフィス「ユナイテッドシェア大分」で毎月開いてきた生成AIセミナーを、11月から新しい2つの講座に入れ替えます。
結論を先にお伝えします。
- 講座①「手書きのままでいい」:手書きの売上台帳をスマホで撮り、AIと話しながら経営計画の下書きまでつくります
- 講座②「聞くAI」から「任せるAI」へ:レシート整理や転記をAIに任せる様子を実演しご自分の仕事で任せる工程を1つ決めます
どちらも、県内の商工会で実施した講座を定員8名の少人数版にしたものです。
参加費は無料です。
この記事では、2つの講座の中身と、どちらを選べばよいかをご案内します。
講座を入れ替える理由

「使ってみた」で止まる方が多かった
これまでは「ひとり店主向け」「士業向け」という受ける人の業種で講座を分けていました。
ただ、毎月の参加者アンケートや個別相談を重ねるうちに、悩みの分かれ目は業種ではないと感じるようになりました。
分かれ目はAIをどこまで使っているかです。
- まだ触っていない、または触ってみただけの方
- 質問や文章づくりには使っているが、作業そのものは自分でやっている方
この2つの層では、つまずく場所がまったく違います。
そこで、AIとの距離で講座を分け直しました。
商工会の講座で手応えがあった2つのテーマ
2026年10月、県内の商工会から依頼を受けて、小規模事業者向けの講座を2回担当しました。
1回目が経営計画づくり、2回目がDX推進です。
1回目は、手書きの台帳から経営計画を考える内容でした。
「紙の帳簿が中心でExcelは苦手・・・」という方を想定した回でしたが、スマホだけで最後まで進められ予定より時間が余ったほどです。
2回目は、AIに作業を任せる様子を実演する内容でした。
説明を聞くより「聞く」と「任せる」の違いを目の前で見てもらうほうが伝わる、と感じた回です。
この2つを、大分市内で毎月受けられるようにしたのが今回の新講座です。
講座① 手書きのままでいい ― スマホのAIで経営計画をつくる

こんな方に向いています
- 帳簿はノートに手書き。パソコンやExcelは正直おっくう
- 「経営計画をつくりましょう」と言われても、何から書けばいいか分からない
- 自分の店の強みを、うまく言葉にできない
- AIが気になるが、自分の商売にどう使えるかイメージできない
使うのは普段のスマホと、いつもの手書き台帳だけです。
パソコンは使いません。
当日の流れ(2時間)
- 台帳を撮って表にする:手書きの売上台帳をスマホで撮影し、AIに表へ書き起こしてもらいます
- 読み間違いを直す:AIが読んだ数字を、自分の目で確認して直します
- お店の「いま」を整理する:売上・客数・客単価(お客様1人あたりの購入額)から、数字が語ることをAIと一緒に言葉にします
- 経営計画を下書きする:AIを壁打ち相手(考えを整理するための話し相手)にして、4つの項目を埋めていきます
4つの項目とは、自社の現状/お客様と地域の変化/自分の強み/これからの方針と取組みです。
経営計画書でよく使われる基本の型で、終わるころには下書きが手元に残ります。
AIの読み間違いも教材にします
正直にお伝えしておくと、AIは手書きの数字を読み間違えます。
「1」と「7」、「0」と「6」の取り違えはよく起こります。
商工会の講座でも、台帳の備考欄の手書き文字をAIが読み違える場面がありました。
ただ、これは失敗ではありません。
「AIの出した答えをそのまま信じない」という、経営者がAIと付き合ううえで一番大事な姿勢を体験として覚えていただける場面になります。
台帳をお持ちでない方や、ご自分の数字を使いたくない方には見本の台帳をご用意しています。
撮影もAIへの入力もご自分のスマホの中だけで行うので、他の参加者に数字を見られることはありません。
講座①の日程や持ち物は、案内ページにまとめています。
講座② 「聞くAI」から「任せるAI」へ ― 事務作業を任せる実践講座

「聞くAI」と「任せるAI」は何が違うのか
2026年の秋、AIに任せられる範囲は大きく広がりました。違いを表にまとめます。
| 聞くAI | 任せるAI | |
|---|---|---|
| 頼み方 | 質問して、答えをもらう | 作業を渡して、仕上げてもらう |
| 例 | 「経費の勘定科目は何?」 | 「このレシート10枚を経費一覧にして」 |
| 手を動かすのは | 最後は人 | AI(人は確認だけ) |
| 必要な準備 | ほぼなし | 指示書と、確認の手順 |
「任せる」ほうのAIは、AIエージェント(指示を受けて、作業を自分で進めるAI)と呼ばれることもあります。
動き全体はAIに任せられる範囲は、この秋どこまで広がったかで整理していますので、あわせてご覧ください。
当日の流れ(2時間)
- 違いを知る:「聞くAI」と「任せるAI」の違いを、画面で見比べます
- 実演①:レシート10枚の写真から、AIが経費一覧をつくります
- 実演②:旅館の予約メール10通から、AIが日付・人数・連絡先を拾って台帳へ転記します
- ワーク:ご自分の仕事を「棚卸しシート」で工程に分け、AIに任せられる工程を1つ決めます
- 安全ルール:任せる前に決めておくことを確認します
実演はすべて架空のデータで行います。
パソコンの持参は不要で、ワークは紙のシートに書いて考えます。
実演の題材は、お申込みいただいた方の業種を見て調整します。
任せる前に決めておく2つのこと
任せる範囲が広がるほど、AIに渡す情報も増えます。
講座では次の2点を必ずお伝えします。
- 何を渡してよいか:お客様の氏名や連絡先など、渡してはいけない情報の線引き
- どう確かめるか:任せた結果を、どこまで人が確認するか
士業の方にとっては、守秘義務との関係が気になるところだと思います。
その考え方にも触れます。
社内のルールづくりは生成AIは「禁止」も「野放し」もしない。小さな会社の社内ルールはA4一枚からでも紹介しています。
「どちらを選ぶか」と開催概要
2つの講座の違い
| 講座① 手書きのままでいい | 講座② 任せるAI | |
|---|---|---|
| 向いている方 | AIをまだ使っていない、触ってみただけ | AIで質問や文章づくりはしている |
| AIの役割 | 考える相棒 | 作業の代行者 |
| 持ち帰るもの | 経営計画の下書き | AIに任せる仕事1つ |
| 手を動かす道具 | ご自分のスマホ | 紙のシート(実演を見る) |
| 定例の曜日 | 毎月 土曜の午前 | 毎月 金曜の午後 |
迷ったら、AIを普段使っているかどうかで選んでください。
まだ使っていない方は講座①から。
使っているけれど作業は自分でやっている方は講座②です。
両方の参加も歓迎します。
11月の開催日程
| 講座② 任せるAI | 講座① 手書きのままでいい | |
|---|---|---|
| 日時 | 11月20日(金)14:00〜16:00 | 11月28日(土)10:00〜12:00 |
| 申込締切 | 11月17日(火) | 11月25日(水) |
| 持ち物 | 筆記用具 | スマートフォン、売上台帳やノート(任意) |
- 会場:ユナイテッドシェア大分(大分市末広町1丁目5-16 ユナイテッド末広ビル3F/JR大分駅から徒歩5分)
- 参加費:無料
- 定員:各回8名(先着順)
- 講師:堀 寿弘(中小企業診断士/大分県よろず支援拠点コーディネーター)
12月以降も毎月開催します。
開催日や講座の内容は時期によって変更になる場合がありますので、最新の日程は各講座の案内ページでご確認ください。
参加特典とお申込み方法
参加された方には、どちらの講座でも次の2つをお渡しします。
- 個別相談60分(無料):講座で持ち帰った計画や「任せる仕事」を、1対1で一緒に仕上げます
- 当日使った指示文のPDF:講座①は経営計画づくりのプロンプト集、講座②はAIへの指示書テンプレートです
お申込みは、各講座の案内ページのフォームのほか、お電話(097-574-5599、平日9〜18時)でも受け付けています。
よくあるご質問

本当に無料ですか。あとで何かを売り込まれませんか
参加費は無料です。
特典の個別相談も無料で、ご希望の方だけにご案内しています。
パソコンが苦手でも大丈夫ですか
どちらの講座もパソコンは使いません。
講座①はスマホだけ、講座②は実演を見て紙に書くだけです。
スマホにAIのアプリが入っていない方は、講座①の開始前に一緒に設定します。
AIエージェントは有料プランでないと使えないのでは
多くは有料プランが前提です。
講座②では、無料で始められる範囲から順にご紹介しますのですぐに契約する必要はありません。
業種が合わないと参考になりませんか
業種は問いません。
講座①は小売・飲食・美容など店舗の方、講座②は士業やサービス業の方の参加を想定していますが、実演の題材は申込者の業種を見て調整します。
まとめ
11月からの新しい生成AI講座について、ポイントは3つです。
- 講座の分け方を「AIとの距離」に変えました。 まだ触っていない方は講座①、作業は自分でやっている方は講座②です
- 講座①は経営計画の下書き、講座②は任せる仕事1つを、その日のうちに持ち帰れます
- どちらも無料・定員8名で、県内の商工会で実施した内容を少人数で受けられます
AIは、触ってみるだけでは仕事は変わりません。
自分の台帳や自分の仕事で一度使ってみることが、いちばんの近道です。
大分駅の近くで、その1回目をご一緒できればうれしく思います。
日程が合わない方や自社の状況に合わせて相談したい方は、無料相談もご利用ください。