中小企業診断士の予備校・通信講座おすすめ8選|料金・合格実績・2次添削を比較【2026年8月最新】

中小企業診断士の予備校・通信講座おすすめ8選|料金・合格実績・2次添削を比較

中小企業診断士の勉強を始めようと調べ始めたものの、予備校が多すぎて決めきれない——そんな状態で止まっている方は少なくありません。

料金は5万円台から30万円台まで開きがあり、各社が掲げる合格率も並べただけでは比べようがありません。実は各社の合格率は算出の分母がそれぞれ違うため、数字の大小だけで判断すると選択を誤りやすくなります。

この記事では、主要8講座について2026年8月25日時点の公式サイトの表示価格を確認し、入会金・キャンペーン・教育訓練給付金まで含めた「実際に支払う金額」で比較しました。あわせて、各社が公表している合格率の算出基準と、2次試験の添削回数を横並びに整理しています。

この記事でわかること
  • 主要8講座の総額比較(入会金・割引・教育訓練給付金を含めた実質負担額)
  • 各社の合格率は「何を分母にしているか」が違う。その読み解き方
  • 2次試験の添削回数と、添削がつく条件(定員・対象コースの制限)
  • 令和8年度からの制度変更(口述試験の廃止・受験手数料の改定)
  • 2026年8月時点の3つの状況別(2次試験を受ける/1次の結果待ち/2027年目標)の選び方
目次

結論|タイプ別のおすすめ講座

タイプ別のおすすめ講座_まとめ画像

先に全体像をお伝えします。8講座を「どんな人に向くか」で整理すると、次のようになります。

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こんな人におすすめの講座決め手になる特徴
費用を抑えてまず始めたいスタディング診断士ゼミナール1次2次セットが5万円台から。スマホ完結で通勤時間を使える
働きながら短時間で回したいスタディング動画・問題集・復習がすべてスマホ内で完結。学習マップで全体像を把握
2次試験の答案を見てもらいたいアガルートクレアール講師による記述添削が36回・28事例。添削の主体を公式に明示している
教育訓練給付金を使いたいクレアールTAC一般教育訓練給付制度の指定講座。受講料の20%が支給対象
合格実績の数字を確認して選びたいTACスタディング合格者数の母数(分母)と算定基準まで公表している
教室に通いたいTACLEC全国校舎での教室講座、通信生の教室参加制度あり
紙のテキストで進めたいユーキャンクレアール冊子教材が標準で付属。手を動かして覚えたい方向け
長期戦も想定しておきたい診断士ゼミナールクレアール受講期間の延長制度・複数年対応コースがある

ここからは、各講座を1社ずつ見ていきます。

中小企業診断士の予備校・通信講座おすすめ8選

掲載順は、料金の手ごろさ・サポートの厚さ・情報公開の姿勢を総合して並べています。どれが「良い講座」かは学習スタイルによって変わるため、順位よりも各社の「向いている人」を見比べてください。

スタディング|スマホ完結で学習を止めにくい

スタディング(運営:KIYOラーニング株式会社)は、動画講義・テキスト・問題集・復習までをすべてスマホの中で完結させる設計の通信講座です。郵送物がない前提で作られているため、通勤電車やお昼休みの10分でも学習を進められます。

独自ツール「学習マップ」で科目ごとの論点を1枚の図として俯瞰でき、7科目という広い範囲の全体像をつかみやすいのが特徴です。

項目内容
主なコース(2027年度対応)1次2次合格コース ミニマム 48,400円/スタンダード(ペーパーレス59,400円・冊子付74,300円)/パーフェクトサポート(ペーパーレス 通常74,800円 → 69,800円・冊子付 通常89,700円 → 78,700円)
実施中のキャンペーン夏の合格応援キャンペーン(2026年8月31日まで)/新規無料登録で15%OFFクーポン
入会金なし
教育訓練給付制度給付制度対象の専用コース(1次2次合格コース パーフェクト 74,800円・ペーパーレス版)あり。※こちらはキャンペーン対象外
質問サポート学習Q&Aチケット制。パーフェクトサポートは無制限、スタンダードは10枚、ミニマムは付属なし
2次試験の添削AI添削(人による添削ではありません)。300回まで
学習形式スマホ・PC完結。冊子テキストは「冊子付」プラン選択時のみ

公式サイトでは、2025年度(令和7年度)の実績として1次試験合格者517名・2次試験合格者176名を掲載しています。この数字は受講生アンケートで合格証書等により確認できた人数として算出されており、算出時点(令和7年度分は2026年5月12日時点)まで注記されています。

向いている人

  • まとまった学習時間を確保しづらい社会人の方
  • 通勤・移動が多く、スキマ時間を積み上げたい方
  • まず費用を抑えて診断士の学習を試してみたい方

申し込む前に確認しておきたいこと

  • ミニマムには1次の問題集・過去問と質問チケットが含まれません。演習量を確保したい場合はスタンダード以上が現実的です
  • 2次試験の添削はAIによるものです。人の目で答案を見てほしい場合は、後述のアガルートやクレアールとの併用も選択肢になります
  • 教育訓練給付制度を使う場合は、通常販売のコースではなく「給付制度対象講座」として別に用意されているコースを選ぶ必要があります

診断士ゼミナール|1次2次セットで6万円を切る価格設定

診断士ゼミナール(運営:株式会社レボ)は、1次・2次をまとめて対策できるフルコースが59,780円(税込)という価格設定の通信講座です。入学金がなく、送料も同社負担と明記されています。

アニメーションを使った映像講義が中心で、総講義時間は約270時間(倍速再生で約135時間)。1次の問題演習講座は過去17年分を分析した417問を収録しています。

項目内容
主なコース1次2次試験プレミアムフルコース 59,780円/1次試験コース 51,200円/2次試験コース 27,280円
入会金なし(送料も同社負担)
独自制度3年間延長無料制度/合格お祝い金 最大3万円/不合格者返金制度 2万円
教育訓練給付制度公式サイトのFAQに項目はありますが、回答が画像で提供されているため内容を確認できませんでした
質問サポートメールで24時間受付・回数無制限
2次試験の添削あり(2027年度プレミアムフルコースへの新規申込者が対象/定員に達し次第終了。回数の記載は確認できませんでした)
学習形式PDF教材+ダウンロード型の映像講義。紙テキストは有料オプション(プレミアムフルコース+23,980円 → 18,980円)

公式サイトでは2025年度の実績として1次試験合格者403名・合格率64.3%、2次試験合格者168名・合格率41.7%を掲載しています。注記では「2026年4月13日〜4月22日に調査を実施し、回答のあった626名のうち403名が1次合格と回答」と分母が明示されています。つまり分母は受講生全体ではなく調査回答者626名であり、2次の41.7%は1次合格者403名を分母とした数値です。

向いている人

  • 費用を最優先で抑えたい方
  • 数年かけて科目合格を積み上げる計画の方(3年間延長無料制度が効いてきます)
  • 質問を遠慮なく投げたい方

申し込む前に確認しておきたいこと

  • 紙のテキストは標準では付属しません。冊子で学習したい場合はオプション料金が加算されます
  • 2次添削は定員制です。利用を前提にする場合は、早めに申し込んでおくと安心です
  • 教育訓練給付制度については、公式サイトのFAQに項目はあるものの回答が画像のため内容を確認できませんでした。給付金の利用を前提にする場合は、申し込み前に直接お問い合わせください

アガルートアカデミー|2次答案の人的添削が36回

アガルートは、2次試験の記述答案を人が添削するオンライン添削「TENSAKUN」を軸にした講座です。添削は全36回(平成30年度〜令和7年度の8年分に令和8年度分を加えた36問)。本記事で比較した8社のなかでは、講師による添削の回数が最も多くなっています。

質問はオンライン質問サービス「KIKERUKUN」でフルカリキュラム50回まで。講義はアプリでダウンロードでき、オフライン再生と9段階の倍速再生に対応しています。

項目内容
主なコース(2027年合格目標)1次試験・2次試験対策入門カリキュラム/フル 217,800円/ライト 107,800円/2次試験対策パック(添削あり)195,800円
実施中の割引会員数30万人突破記念クーポン「AGAROOT30」で5%OFF(2026年12月21日まで)
入会金公式の価格表に入学金・入会金の項目はありません
教育訓練給付制度公式の給付制度対象講座一覧に中小企業診断士は含まれていません(掲載は行政書士・社労士)
質問サポートKIKERUKUN/フル50回・ライト20回
2次試験の添削TENSAKUN 全36回。対象は入門カリキュラム<フル>・中上級カリキュラム<フル>・2次試験対策パック(添削あり)。定員300名
学習形式オンライン受講+紙テキストの発送あり

公式サイトでは令和7年度の実績として1次試験合格率52.17%・2次試験合格率44.44%を掲載しています。注記には「有料講座受講生の合格実績」「受講生アンケートと合格特典申請時アンケートの回答をベースに算出」とあり、母数(分母となる人数)は公表されていません。

向いている人

  • 2次試験の答案を、人の目で繰り返し見てほしい方
  • 独学や他講座で1次は通過したものの、2次で足踏みしている方
  • 合格特典(全額返金またはお祝い金)を目標にモチベーションを保ちたい方

申し込む前に確認しておきたいこと

  • 添削がつくのは「フル」カリキュラムと2次対策パック(添削あり)のみです。ライト(107,800円)には添削が含まれません
  • 添削は定員300名の先着制です
  • 公式の給付制度対象講座一覧に中小企業診断士は掲載されていません。教育訓練給付金の利用を前提とする場合は他の講座と比較してください

クレアール|給付金が使えて2次添削も28事例

クレアールは、出題可能性の高い範囲に学習を絞る「非常識合格法」を掲げる通信講座です。2次試験の添削指導は合計28事例(2次養成答練12事例+2次完成答練12事例+2次公開模擬試験4事例)で、講師は全員が中小企業診断士有資格者と明記されています。

そして、この記事で扱う8社のうち教育訓練給付制度の対象と公式に明記している数少ない講座でもあります。

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コース(WEB通信・2027年合格目標)一般価格2026年8月の割引価格
1次2次ストレート合格パーフェクトコース(1次7科目)250,000円130,000円
同(ペーパーレスプラン)170,000円88,400円
1次2次ストレート合格アドバンスドコース(1次7科目)210,000円109,200円

※価格はいずれも入学金・教材費・消費税・送料込みの表示です。割引の締切について、公式サイトでは割引ページ本文に「8月末日までのお申込みで最大48%OFF」、サイト上部のバナーに「8/31(月)入金分まで」と案内されています。申し込みの前に公式サイトで締切の扱いをご確認ください。

項目内容
教育訓練給付制度対象。公式サイトに「割引キャンペーン適用後の受講料の20%(最大10万円)が支給される」と明記
質問サポート回数無制限・追加料金なし。学習相談は受験アドバイザーへメール・電話で可能
2次試験の添削合計28事例。設問ごとに講評あり
合格実績公式サイトに合格率・合格者数の数値掲載は確認できませんでした(合格体験記は多数掲載)
学習形式Web通信。紙教材の送付あり。ペーパーレスプランも選択可
独自制度合格お祝い金 50,000円(1次2次ストレート合格パーフェクトコースの場合。2027年の1次2次完全合格+合格体験記の執筆協力が条件。コースにより条件が異なります)

向いている人

  • 教育訓練給付金を使って実質負担を抑えたい方
  • 2次試験の答案を人に見てもらいながら進めたい方
  • 質問を回数を気にせず投げたい方

申し込む前に確認しておきたいこと

  • 割引率が大きい分、申込時期によって受講料が大きく動きます。一般価格と割引価格の差を確認してから判断してください
  • 合格率・合格者数は公表されていません。数字で比較したい場合は他社と判断材料が異なります
  • 公式サイト内に「28事例の添削」と「50事例以上の答練」という表記が併存しています。講師の添削がつくのは28事例と読むのが安全です

資格の大原「パススル」|大手のカリキュラムを74,800円で

資格の大原の中小企業診断士講座は、現在「パススル」というWeb通信専用ブランドに一本化されています。2027年受験対策の「パススル 中小企業診断士(1次・2次)」は74,800円(税込)で、1本約5分の短い動画講義とデジタルテキストで構成されています。

質問対応は無制限・無料で、希望すれば電話やZoomでの質問にも対応。月1回のZoomホームルームやオンライン自習室も無料で使えます。

項目内容
主なコース(2027年受験対策)パススル 中小企業診断士(1次・2次)Web通信 74,800円。開講は2026年9月から
入会金6,000円(大原グループの講座が初めての方のみ)
実施中のキャンペーン資格フェス.夏(2026年8月1日〜9月30日配信)。ウェビナー視聴後のアンケート回答で入学金6,000円OFFクーポン・受講料5%OFFクーポンを付与(インターネット申込時のみ有効/有効期限2026年10月15日/5%OFFは他の割引と併用不可)
教育訓練給付制度中小企業診断士は指定講座一覧に含まれていません(対象外)
質問サポート無制限・無料。電話・Zoomでの質問も可
2次試験の添削「全33事例(過去問題+模擬試験)の添削で実力養成」と表示
合格実績大原の合格実績ページに中小企業診断士の掲載はありません
学習形式Web通信のみ。教材は完全デジタルで、紙テキストの発送はありません

向いている人

  • 大手予備校のカリキュラムを10万円以下で受けたい方
  • 質問を電話やZoomでも投げたい方
  • 1本5分の細切れ講義で、少しずつ進めたい方

申し込む前に確認しておきたいこと

  • 中小企業診断士については教室通学のコースがありません。通学を希望する場合は、教室講座を開講している講座を検討することになります
  • 紙のテキストは発送されません。冊子に書き込みながら学習したい方は、紙教材が標準で付属する講座とあわせて検討してください
  • 中小企業診断士の合格率・合格者数は公表されていません

TAC|合格実績の算定基準まで公開する王道の受験校

TACの「1・2次ストレート本科生」は全100回(うちWeb受講8回)の講義に加えて、1次・2次の公開模試までがセットになった王道のフルコースです。教室講座・ビデオブース講座・Web通信講座・オンラインライブ通信講座の4メディアから選べ、通信生も25回まで教室講義に参加できます。

TACの特徴は、合格実績を「母数まで含めて」公表している点です。

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メディア(2027年合格目標)キャンペーン受講料通常受講料
Web通信講座295,000円310,000円
教室講座/ビデオブース/オンラインライブ300,000円315,000円

※別途、入会金10,000円(会員番号をお持ちでない方)。キャンペーンは得々キャンペーン[早割]第3弾で、2026年9月30日まで。

項目内容
教育訓練給付制度対象(一般教育訓練・給付率20%/上限10万円)。※「1・2次ストレート本科生」で利用できるのは、教室講座は10・11・12月開講、ビデオブース講座・Web通信講座は10月開講のみ。オンラインライブ通信講座は対象外
質問サポート質問メール25回
2次試験の演習2次基本演習4回/2次過去問演習4回/2次直前演習12回/2次公開模試1回
学習形式教室・ビデオブース・Web通信・オンラインライブの4メディア。紙テキストあり
校舎札幌・仙台・水道橋・新宿・池袋・渋谷・八重洲・立川・町田・横浜・大宮・津田沼・名古屋・京都・梅田・なんば・神戸・広島・福岡(うち札幌・水道橋・立川・町田・津田沼はビデオブース講座のみ開講)

公式サイトが掲げる2025年度(令和7年度)第2次試験の実績は、本科生カリキュラム修了者の合格率33.8%。算定根拠として「151名中51名」という実数が示されています。同年度の2次本試験の合格率は17.6%です。

さらに「カリキュラム修了者」の定義(2次直前演習の受講〈答案提出〉率75.0%以上かつ平均点50.0点以上、2次公開模試の平均点45.0点以上)まで注記されており、どういう受講生を対象にした数字なのかが読み取れます。母数と条件が公表されているため、他社の数字と比べる際の手がかりになります。

なお、第1次試験の合格実績も公表されていますが、算定基準を含めて画像内での表記となっています。数値を確認したい場合はTACの合格実績ページを直接ご覧ください。

向いている人

  • 教室で講義を受けたい方、通学と通信を併用したい方
  • 演習量と模試を重視する方
  • 教育訓練給付金を使って大手のカリキュラムを受けたい方

申し込む前に確認しておきたいこと

  • 受講料に加えて入会金10,000円がかかります(ガイダンス参加などで免除券の配布あり)
  • 教育訓練給付制度を利用する場合、開講月と受講メディアに条件があります(オンラインライブ通信講座は「1・2次ストレート本科生」では対象外)。申し込み前に対象コースかを確認してください
  • 科目免除割引を使うと、教育訓練給付制度は利用できません

LEC東京リーガルマインド|1次と2次を並行して進める設計

LECの「1次2次プレミアム1年合格コース」は全115回。1次の学習と並行して早い段階から2次の答案作成に取り組む構成で、2次ベーシック答練(全4回)・2次アドバンス答練(全8回)・2次ファイナル全国模試が成績処理・添削の対象になります。

質問はインターネットフォロー「教えてチューター」で、受講期限内は回数制限なく利用できます。

項目内容
主なコース(2027年合格目標)1次2次プレミアム1年合格コース(通学/通信Web)一般価格 274,000円
実施中の割引早期申込割引で20,000円OFF(2026年8月31日まで)。オンラインショップ表示は254,000円
入会金公式ページ上に入会金の記載はありません
教育訓練給付制度中小企業診断士は指定講座一覧に含まれていません(対象外)
質問サポート教えてチューター。受講期限内は回数制限なし
2次試験の添削答練12回+ファイナル全国模試の採点・添削・成績表発行
合格実績2025年度(令和7年度)の「第2次試験対策コース/パック」カリキュラム修了者の合格率 約37.1%(35名中13名)を算定基準つきで掲載
学習形式通学(池袋本校・水道橋本校・千葉本校・梅田駅前本校)/通信Web/生講義のライブ配信。紙テキストあり
独自制度合格お祝い金 30,000円(2027年に最終合格した場合)

向いている人

  • 1次の学習中から2次の記述に慣れておきたい方
  • 通学と通信を柔軟に使い分けたい方(通信生も追加料金なく通学講義に参加可)
  • 講師を選んで受講したい方(Web講義は講師フレックス制)

申し込む前に確認しておきたいこと

  • 早期申込割引は時期ごとに割引額が変わります。8月末を過ぎると条件が変わる可能性があります
  • 教育訓練給付制度の対象外です
  • 「中小企業経営・政策」で使用する『中小企業白書』は各自で用意する必要があります

ユーキャン|紙のテキストで、料金がわかりやすい

ユーキャンの「中小企業診断士合格指導講座」は、コース分岐がなく一括73,000円(税込)の1本のみ。分割払いは月々4,900円×15回(総計73,500円)です。教材費・指導費・消費税・送料がすべて含まれており、追加費用を考えなくて済むのが特徴です。

メインテキスト6冊に加え、「中小企業経営・政策」の特訓問題集2冊、2次対策テキストなどが届きます。テキストには早稲田出版(TBC受験研究会)の市販書籍が採用されています。

項目内容
料金一括73,000円/分割4,900円×15回(総計73,500円)
入会金公式サイトの費用内訳に入会金の記載はありません
教育訓練給付制度中小企業診断士は指定講座一覧に含まれていません(対象外)
質問サポートメールのみ・1日3問まで。受講期間中は回数制限なし
2次試験の添削添削は全8回(1次6回・2次2回)
標準学習期間10ヵ月。指導サポート期限は受講開始時期により異なり、試験2回分をカバー
学習形式通信のみ。紙テキストが標準で付属

向いている人

  • 紙のテキストに書き込みながら覚えたい方
  • 追加費用を気にせず、料金を1本で把握したい方
  • 自分のペースで10ヵ月かけて進めたい方

申し込む前に確認しておきたいこと

  • 2027年試験対応の教材は制作中で、発送は2026年10月上旬頃からの予定とされています。テキスト7冊は2027年1月上旬頃の到着予定です。すぐに学習を始めたい方は時期に注意してください
  • 2次試験の添削は2回です。記述の練習量を確保したい場合は、他の教材との併用を検討することになります
  • 合格率・合格者数は公表されていません

そのほかの選択肢|2次特化・老舗スクールという選び方

そのほかの選択肢|2次特化・老舗スクールという選び方_まとめ画像

上記8社のほかにも、中小企業診断士試験の講座は複数あります。特に2次試験に特化したスクールは、1次を通過した方が「2次だけ」を強化する目的で選ぶケースが多いところです。

スクール位置づけ
AAS2次試験対策に特化。解法メソッドを軸にしたカリキュラム
EBA中小企業診断士スクール1次と2次の並行学習と、独自の答案分析が特徴
MMC2次試験対策の合格講座を提供する老舗
TBC受験研究会早稲田出版のテキストで知られる。YouTubeで講義の一部を公開
伊藤塾法律系資格で知られる予備校の診断士講座
ヒューマンアカデミー通信講座通信教育大手。質問サポートが回数無制限
大栄校舎とオンラインを組み合わせた学習スタイル

これらの講座は料金や実施状況が公式サイト上で確認しづらいものもあるため、料金・対応年度は各公式サイトで直接ご確認ください。

料金で比較|2027年合格目標コースの総額一覧

「受講料」だけを並べても、入会金や給付金があるため実際の負担額は変わります。ここでは2026年8月25日時点の表示価格をもとに、実際に支払う総額で並べました。

入会金を含む支払総額の昇順で並べています。

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講座・コース受講料(税込)入会金を含む支払総額
スタディング 1次2次合格コース ミニマム48,400円48,400円
診断士ゼミナール 1次2次試験プレミアムフルコース59,780円59,780円
スタディング パーフェクトサポート ペーパーレス(8月割引)69,800円69,800円
ユーキャン 中小企業診断士合格指導講座(一括)73,000円73,000円
スタディング 給付制度対象 パーフェクト74,800円74,800円
スタディング パーフェクトサポート 冊子付(8月割引)78,700円78,700円
資格の大原 パススル 中小企業診断士(1次・2次)74,800円80,800円(入会金6,000円)
クレアール パーフェクトコース ペーパーレス(8月割引)88,400円88,400円
アガルート 入門カリキュラム/ライト107,800円107,800円
クレアール パーフェクトコース 7科目(8月割引)130,000円130,000円
アガルート 入門カリキュラム/フル217,800円217,800円
LEC 1次2次プレミアム1年合格コース(早期割引)254,000円254,000円
TAC 1・2次ストレート本科生 Web通信(キャンペーン)295,000円305,000円(入会金10,000円)
ここがポイント

「安い=損をしない」ではありません
価格差は、そのままサポートの厚さの差でもあります。たとえば48,400円のコースには1次の問題集や質問チケットが含まれず、107,800円のコースには2次の人的添削が含まれません。「いくらか」ではなく「その金額に何が含まれるか」で並べ直すと、判断がぶれにくくなります。

なお、クレアール・LEC・TAC・スタディングの価格は割引適用後のものです。割引には期限があり、時期によって金額が変動します。申し込みの際は、各公式サイトで最新の表示価格をご確認ください。

合格実績の読み方|「合格率」の分母は各社で違う

予備校選びで最も誤解が生じやすいのが合格率です。各社が公表している合格率は、算出の分母がそれぞれ異なります。数字の大きさだけを並べて比べると、実態とずれた判断につながります。

2026年8月25日時点で各社公式サイトに掲載されている内容を整理すると、次のようになります。

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講座公表している数値(2025年度=令和7年度)分母(何を基準に算出しているか)
スタディング1次合格者517名/2次合格者176名(実数)受講生アンケートで合格証書等により確認できた人数。算出時点も明記
診断士ゼミナール1次合格率64.3%/2次合格率41.7%調査に回答した626名のうち403名が1次合格。2次は1次合格者403名が分母
アガルート1次合格率52.17%/2次合格率44.44%有料講座受講生のうち、受講生アンケートと合格特典申請時アンケートの回答をベース。母数は非公表
TAC2次合格率33.8%「151名中51名」。カリキュラム修了者の定義(答案提出率・平均点の基準)も注記。1次実績も公表(画像内表記)
クレアール数値の掲載を確認できませんでした
資格の大原中小企業診断士の掲載なし
LEC「第2次試験対策コース/パック」修了者の合格率 約37.1%「35名中13名」。修了者の定義(答練・模試の答案提出率75%以上、平均点の基準)も注記。※本記事で扱う1次2次プレミアム1年合格コースの実績ではありません
ユーキャン掲載なし

参考までに、中小企業診断士協会連合会が公表している令和7年度の全体合格率は、1次試験23.7%・2次試験17.6%です。

ここで押さえておきたいのは、次の3点です。

① 「アンケート回答者が分母」の場合、合格した人ほど回答しやすい
合格した受講生は報告のインセンティブがありますが、途中で学習をやめた方や不合格だった方は回答しないことが一般的です。そのため、アンケート回答をベースにした合格率は、受講生全体の合格率よりも高く出やすい性質があります。これは各社が意図的に操作しているという意味ではなく、算出方法上そうなるという構造の話です。

② 母数を公表しているかどうかは、比較のしやすさに直結する
TACは「151名中51名」、LECは「35名中13名」と実数を出しており(いずれも2025年度実績)、スタディングも確認時点を含めて実数を示しています。母数が示されていれば、読み手が自分で妥当性を判断できます。ただし母数が小さいほど、数値は少人数の増減で大きく振れる点にも注意が必要です。

③ 実績を公表していない=実力がない、ではない
クレアール・資格の大原・ユーキャンは、中小企業診断士の合格率を公表していません。これは公表方針の違いによるもので、講座の質を示すものではありません。合格実績の公表は各社の判断に委ねられており、公表していない講座からも毎年多くの合格者が出ています。

結論として、合格率は「同じ土俵の数字ではない」という前提で、参考のひとつとして扱うのが妥当です。それよりも、後述する2次添削の回数や質問サポートの条件など、契約内容として確定している要素で比べるほうが判断を誤りにくくなります。

2次試験の添削で比較|回数と適用条件の一覧

中小企業診断士試験でつまずきやすいのが2次試験です。令和7年度の2次試験合格率は17.6%で、直近6年でも18%前後で推移しています。

2次試験は与件文を読んで記述で答える形式のため、自分の答案が採点者にどう見えるかを自分では判断しづらいという性質があります。ここが独学と講座利用でもっとも差が出る部分です。

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講座2次添削の内容適用条件
アガルート講師による添削 全36回フルカリキュラムまたは2次対策パック(添削あり)。定員300名
資格の大原全33事例(過去問題+模擬試験)パススル 中小企業診断士(1次・2次)
クレアール講師による添削 28事例(養成答練12+完成答練12+公開模試4)1次2次ストレート合格パーフェクトコースほか
TAC2次基本演習4回/過去問演習4回/直前演習12回/公開模試1回1・2次ストレート本科生
LEC答練12回+ファイナル全国模試の採点・添削・成績表発行1次2次プレミアム1年合格コース
ユーキャン添削 全8回(1次6回・2次2回)中小企業診断士合格指導講座
診断士ゼミナールあり(回数の記載は確認できませんでした)2027年度プレミアムフルコース新規申込者・定員制
スタディングAI添削 300回までパーフェクトサポートほか対象コース
ここがポイント

回数より「誰が見るか」を先に決める
添削は回数が多ければ良いというものではありません。人による添削は「与件文の使い方」「設問の解釈のズレ」といった、自分では気づきにくい癖を指摘してもらえる点に価値があります。一方、AI添削は待ち時間がなく何度でも回せるため、答案を書く量そのものを増やしたい段階では効率的です。 「まず書く量を増やす段階」なのか「答案の方向性を修正したい段階」なのかで、必要な添削の種類は変わります。

教育訓練給付金が使える講座と実質負担額

雇用保険に加入して働いている方(または離職後1年以内の方)は、一般教育訓練給付金を使える可能性があります。指定講座を修了すると、受講料の20%(上限10万円)がハローワークから支給される制度です。

制度の詳細は厚生労働省の教育訓練給付金のページおよびハローワークインターネットサービスで確認できます。

中小企業診断士講座で給付金が使える講座

2026年8月25日時点で、各社の公式サイト上で対象と確認できたのは次のとおりです。

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講座給付制度対象講座と実質負担額の目安
クレアール一般教育訓練(20%・上限10万円)パーフェクトコース7科目 130,000円 → 実質104,000円/ペーパーレス 88,400円 → 実質70,720円
TAC一般教育訓練(20%・上限10万円)1・2次ストレート本科生 Web通信 295,000円+入会金10,000円 → 実質244,000円
スタディング一般教育訓練(20%・上限10万円)給付制度対象 1次2次合格コース パーフェクト 74,800円 → 実質59,840円
アガルート/資格の大原/LEC/ユーキャン対象外いずれも公式の給付制度対象講座一覧に中小企業診断士が掲載されていません
診断士ゼミナール不明公式サイトのFAQに項目はあるものの、回答が画像のため内容を確認できませんでした

※支給額は「教育訓練経費×20%」で計算しています。TACは公式に「教育訓練経費は入会金と受講料の合計」と明記されているため、入会金を含めて算出しました。

※上記の実質負担額は、後述の受給要件を満たし、講座の修了要件も満たして支給が決定した場合の金額です。要件を満たさない場合は支給されません。給付率20%・上限10万円は2026年8月25日時点の制度内容です。

給付金を受けるための主な条件

条件内容
雇用保険の加入期間原則3年以上。初めて受給する場合は1年以上でも対象
離職者の場合資格喪失日(離職日の翌日)から受講開始日までが1年以内
過去の受給歴受講開始日の前日から3年以内に教育訓練給付金を受けたことがある場合は支給されません
修了要件講座ごとに出席率・提出率・修了試験の基準あり。修了しないと支給されません
申請期限訓練修了日の翌日から1か月以内にハローワークへ申請
STEP
自分が受給要件を満たすか確認する

ハローワークに「教育訓練給付金支給要件照会票」と本人確認書類を提出すると、受給資格の有無を確認できます。電話での照会は受け付けていません。

STEP
講座が指定を受けているか確認する

厚生労働省の教育訓練講座検索システムで、講座名から指定講座かどうかを検索できます。同じスクールでも、コースによって対象・対象外が分かれます。

STEP
対象コースを選んで申し込む

TACのように「10月開講のWeb通信講座のみ対象」といった条件がつく場合があります。スタディングのように、通常販売コースとは別に給付制度専用コースが用意されているケースもあります。

STEP
修了要件を満たして、期限内に申請する

修了要件を満たさないと支給されません。申請期限は修了日の翌日から1か月以内です。

ここがポイント

給付金は「講座選びの最後」に効いてくる
給付金があるからその講座を選ぶ、という順番だと選択肢が狭くなります。まず学習スタイルとサポート内容で候補を2〜3本に絞り、その中に給付対象講座があれば実質負担で比べる——この順番のほうが、後悔しにくい選び方です。

予備校・通信講座の選び方【6つの比較軸】

ここまでの内容を、選ぶときの判断軸として整理します。

① 受験計画|1年で狙うか、2〜3年で積み上げるか

中小企業診断士の1次試験には科目合格制度があります。7科目すべてに合格できなくても、基準を満たした科目は翌年度・翌々年度の試験で免除申請ができる仕組みです。

つまり、「1年で全部」と「3年かけて積み上げる」のどちらも現実的な選択肢になります。仕事が忙しい方ほど、最初から複数年を視野に入れたほうが挫折しにくくなります。

複数年計画なら、受講期間の延長制度がある講座(診断士ゼミナールの3年間延長無料制度、クレアールのセーフティコースなど)が合いやすいところです。

② 学習時間|週に何時間確保できるかを数字にする

「頑張ります」ではなく、平日・休日・通勤時間を足して週あたりの時間を数字で出してください。

診断士ゼミナールは公式サイトで、1次・2次あわせた学習時間の目安を「講義約180時間(1.5倍速)+復習180時間+問題演習300時間=約660時間」と示しています。講座によって前提が異なりますが、数百時間規模の投資になることは共通しています。

週10時間なら約66週、週15時間なら約44週。この計算をしてから、1年計画にするか複数年にするかを決めると精度が上がります。

③ 学習形式|どこで勉強する時間が取れるか

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勉強できる場所・時間相性の良い形式該当する講座
通勤中・移動中が中心スマホ完結型スタディング、資格の大原(パススル)
自宅の机で腰を据えて紙テキスト付きの通信ユーキャン、クレアール、TAC、LEC
教室に通って強制力を作りたい通学講座TAC、LEC

内容の良し悪しよりも、生活リズムに合うかどうかで継続率が変わります。ここを外すと、どれだけ評判の良い講座でも途中で止まりやすくなります。

④ 2次試験の添削|人が見るか、AIが見るか

前述のとおり、添削は「回数」と「誰が見るか」の2軸で見てください。講師による添削であることを公式に明示しているのはアガルートとクレアールです。量を回したいならスタディングのAI添削、というのが大まかな整理になります。なお資格の大原は「全33事例の添削」と表示していますが、添削の主体(講師かシステムか)までは明示されていません。

⑤ 質問サポート|回数制限と方法

質問の条件該当する講座
回数無制限診断士ゼミナール、クレアール、資格の大原、LEC、スタディング(パーフェクトサポート)
1日3問まで(期間内は無制限)ユーキャン
回数上限ありアガルート(フル50回・ライト20回)、TAC(メール25回)

独学に不安がある初学者ほど、無制限のほうが安心して手が動きます。一方、質問をあまり使わない方であれば、この項目に費用をかける必要はありません。

⑥ 価格と給付金|「実質負担」で比べる

同じ「10万円台」でも、給付金の対象かどうかで実際の負担は2割変わります。前述の実質負担額の表を、候補が絞れた段階で見返してください。

【時期別】2026年8月のいま、どれを選ぶべきか

中小企業診断士の講座選びは、いまが試験サイクルのどこにいるかで答えが変わります。2026年8月時点の状況を整理します。

令和8年度(2026年度)の試験は、中小企業庁の告知によると次のスケジュールです。

区分日程
第1次試験令和8年8月1日(土)・2日(日)※実施済み
第1次試験 合格発表令和8年9月1日(火)
第2次試験 申込期間令和8年9月1日(火)〜9月18日(金)
第2次試験令和8年10月25日(日)
第2次試験 合格発表令和9年1月13日(水)

つまり、2026年8月下旬のいまは「1次試験が終わり、合格発表を待つ時期」です。状況別に見ていきます。

ケースA|令和8年度の1次試験に手ごたえがある方

2次試験まで残り約2か月です。この時期に1次からのフルコースを申し込む意味は薄く、選ぶなら2次試験対策に特化した講座になります。

なお、令和8年度から2次試験の口述試験は廃止されました。2次筆記試験の合格がそのまま最終合格になります。口述対策に時間を割く必要がなくなった分、筆記の完成度を上げることに集中できます。

ケースB|1次試験の結果に不安がある方

9月1日の合格発表までは動きにくい時期ですが、科目合格の可能性を踏まえて準備を始めておく価値はあります。

科目合格した科目は翌年度・翌々年度の試験で免除申請ができます。ただし免除は自動ではなく、受験申込時に自分で申請する必要がある点に注意してください。

科目単位で受講できる講座(クレアールの科目数別コース、大原のパススル1次科目別など)は、この段階で候補になります。

ケースC|これから学習を始める方(2027年=令和9年度が目標)

いま始めるなら、2027年合格目標のコースが該当します。この記事で紹介した各社は、すでに2027年対応コースを販売中です。

なお、令和9年度(2027年度)の試験日程は、2026年8月25日時点でまだ公表されていません。例年、指定試験機関である協会連合会が前年度中に実施スケジュールの予定を公表し、中小企業庁が4月上旬に正式告知する流れです。おおよそ「8月上旬に1次、10月下旬に2次」という時期を前提に計画を立て、正式日程が出たら調整するのが現実的です。

いまから2027年8月の1次試験まで、およそ11〜12か月。週15時間なら700時間前後を確保できる計算になり、1年計画としては標準的なスケジュール感です。

ここがポイント

「開講月」は申込前に確認を
2027年対応コースは、講座によって教材の提供開始時期が異なります。大原のパススルは2026年9月から開講、ユーキャンは2027年試験対応教材の発送が2026年10月上旬頃からで、テキスト7冊は2027年1月上旬頃の予定です。「申し込んだのにすぐ始められない」という事態を避けるため、開講月・教材発送時期は申込前に確認しておきましょう。

予備校を使うべき人・独学でも進められる人

予備校を使うべき人・独学でも進められる人_まとめ画像

「独学でいけるのでは」と考える方も多いので、判断材料を整理します。

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状況おすすめの進め方理由
初学者・7科目が初めて通信講座7科目の範囲が広く、独学だと学習順序と配分で迷いやすいため
仕事が忙しい社会人スマホ対応の通信講座通勤・昼休みなどの細切れ時間を積み上げやすいため
1次の一部科目に自信がある独学+科目別講座苦手科目だけを補強するほうが費用対効果が高いため
2次で不合格を経験した添削つき講座答案の方向性や設問解釈のズレは、自分では気づきにくいため
財務・会計に強い実務経験がある独学も選択肢得点源となる科目が最初から確保できているため

独学が難しくなる分岐点は、2次試験にあります。1次試験は選択式で正解が確定しているため、市販テキストと過去問でも進められます。一方2次試験は記述式で、模範解答も各社で表現が分かれます。「自分の答案が何点なのか」を自力で判断するのは難易度が高く、ここで講座の添削が効いてきます。

費用を抑えたい場合、「1次は独学または低価格講座、2次だけ添削つき講座を追加する」という組み合わせも現実的な選択肢です。

中小企業診断士試験の基礎知識【2026年の制度変更を反映】

講座を選ぶ前提として、試験制度を押さえておきましょう。令和8年度から制度が変わっているため、古い情報のまま計画を立てないよう注意してください。

令和8年度からの改正点【口述試験の廃止と受験手数料の改定】

中小企業庁の告知によると、令和8年度の試験から次の2点が変わりました。

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項目令和7年度まで令和8年度から
第2次試験の構成筆記試験+口述試験筆記試験のみ(口述試験を廃止)
第1次試験の受験手数料14,500円17,200円
第2次試験の受験手数料17,800円15,100円

受験手数料は1次が引き上げ、2次が引き下げとなり、合計32,300円という総額は据え置きです。中小企業庁の告知でも「受験手数料の総額は維持しつつ」と明記されています。

なお受験申込にあたっては、受験手数料とは別にオンライン決済の事務手数料590円(税込)がかかります(令和8年度試験案内による)。

改正の背景として、新型コロナウイルス感染症対策や令和5年度の台風6号に伴う再試験実施といった臨時的経費に加え、人件費・会場費の高騰により指定試験機関の試験会計が悪化していたことが挙げられています。根拠となる省令は令和7年6月25日公布、令和8年4月1日施行です。

受験生にとっての意味は明確です。2次筆記試験の合格が、そのまま最終合格になります。筆記試験合格後に口述対策へ時間を割く必要がなくなった一方で、筆記の完成度をどこまで上げられるかの比重が増したことになります。

試験の全体像

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区分形式主に問われる内容
第1次試験多肢選択式(マークシート)経営・会計・法務・情報・中小企業政策などの基礎知識
第2次試験筆記式(短答式または論文式)事例企業の分析、課題把握、改善提案、財務分析

第1次試験は7科目で、各100点満点の合計700点満点。合格基準は総点数の60%以上(420点以上)で、かつ1科目でも40%未満がないことが原則です。合計点が足りていても、1科目でも40点未満があると不合格になる点に注意してください。

第2次試験は4つの事例で構成されます。

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事例主なテーマ1次試験との関連
事例Ⅰ組織・人事企業経営理論
事例Ⅱマーケティング・流通企業経営理論・運営管理
事例Ⅲ生産・技術運営管理
事例Ⅳ財務・会計財務・会計

1次の「財務・会計」が2次の事例Ⅳに直結するため、この科目を苦手にすると後半で苦しくなりやすい構造になっています。

科目合格制度|複数年計画を可能にする仕組み

1次試験には科目合格制度があります。7科目全体では不合格でも、基準を満たした科目は翌年度・翌々年度の1次試験で免除申請が可能です。

ただし、免除は自動適用ではありません。受験申込時に自分で申請する必要があります。令和8年度試験では、令和6年度・令和7年度の科目合格者が免除の対象とされていました。

この制度があるため、「1年目に3〜4科目、2年目に残りと2次」という組み立てが可能になります。働きながら受験する方にとっては、現実的な選択肢です。

合格率の推移

指定試験機関である中小企業診断士協会連合会が公表している申込者数・受験者数・合格者数の推移(PDF)から、直近6年をまとめます。

第1次試験

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年度受験者数合格者数合格率
令和2年度11,785人5,005人42.5%
令和3年度16,057人5,839人36.4%
令和4年度17,345人5,019人28.9%
令和5年度18,755人5,560人29.6%
令和6年度18,209人5,007人27.5%
令和7年度18,360人4,344人23.7%

第2次試験

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年度受験者数合格者数合格率
令和2年度6,388人1,174人18.4%
令和3年度8,757人1,600人18.3%
令和4年度8,712人1,625人18.7%
令和5年度8,241人1,555人18.9%
令和6年度8,119人1,516人18.7%
令和7年度7,044人1,240人17.6%

※受験者数は、公表資料の「欠席した科目がひとつもない受験者数」を掲載しています。合格率もこの人数を分母として算出されています。

1次試験の合格率は令和2年度の42.5%から令和7年度の23.7%まで低下傾向にあります。2次試験は18%前後で安定して推移しています。

令和7年度の数値をもとに単純計算すると、1次と2次を同一年度に突破する確率は23.7%×17.6%=約4.2%となります。実際には科目合格者や2次のみの受験者が含まれるためこの通りにはなりませんが、1年での合格が簡単ではないことを示す目安にはなります。

令和7年度 第1次試験の科目別データ

協会連合会が公表している令和7年度の科目別データは次のとおりです。

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科目科目受験者数科目合格者数
経済学・経済政策17,386人2,513人
財務・会計17,200人1,437人
企業経営理論14,409人2,486人
運営管理15,467人2,229人
経営法務16,821人3,082人
経営情報システム16,424人2,333人
中小企業経営・中小企業政策17,734人5,442人

※協会連合会は科目別の「合格率」をパーセンテージでは公表していません。また公表資料の注記により、「科目合格者数」には7科目総合での試験合格者は含まれていません。上の表は実数のみを掲載しています。

実数から見ると、財務・会計は科目受験者17,200人に対し科目合格者1,437人と、他科目に比べて科目合格者が少なくなっています。2次試験の事例Ⅳにも直結する科目であるため、講座選びの際は財務・会計の解説の充実度を確認しておくと安心です。

受験者の顔ぶれ

令和7年度1次試験の申込者データからは、次のような傾向が読み取れます。

  • 年齢別構成比:40代28.1%、30代26.1%、50代23.6%、20代13.7%
  • 勤務先別:民間企業勤務が64.1%
  • 合格者の最年長は77歳、最年少は19歳

30代〜50代の社会人が全体の約8割を占めており、働きながら学習する方が中心の試験であることがわかります。講座選びで「スキマ時間で回せるか」が重視されるのは、この受験者層の構成が背景にあります。

合格後に必要なこと|5年ごとの更新登録

学習計画とは直接関係しませんが、知っておくと目標設定がしやすくなる情報です。

中小企業診断士の登録有効期間は中小企業庁の手引きによると登録日から5年間で、更新には次の2つを両方満たす必要があります。

要件内容
専門知識補充要件理論政策更新研修の修了などを合計5回以上
実務要件診断助言業務への従事、実務補習の受講などを合計30日以上

なお、更新登録の事前案内は行われないため、期限は自分で管理する必要があります。2026年6月からはマイナポータルを用いたオンライン手続きが可能になっています。

中小企業診断士の予備校・通信講座に関してよくある質問

中小企業診断士は独学でも合格できますか。

1次試験については、市販テキストと過去問で進めている方もいます。ただし2次試験は記述式で模範解答も各社で表現が分かれるため、自分の答案を客観的に評価しづらいという難しさがあります。費用を抑えたい場合は「1次は低価格講座、2次だけ添削つき講座」という組み合わせも選択肢になります。

予備校の合格率が高い講座を選べばよいのでしょうか。

各社の合格率は算出の分母が異なるため、数字をそのまま比較することはできません。アンケート回答者を分母とする方式では、合格した方ほど回答しやすいという性質があります。母数まで公表しているのはTAC・LEC・スタディングで、クレアール・資格の大原・ユーキャンは中小企業診断士の合格率を公表していません。合格率は参考情報のひとつとして扱い、添削回数や質問条件など契約内容として確定している要素で比べるほうが、判断を誤りにくくなります。

費用を抑えたいのですが、安い講座でも大丈夫でしょうか。

価格差はサポート内容の差でもあります。5万円前後のコースでは、1次の問題集や質問サポートがオプション扱いになっていたり、2次の添削が人ではなくAIだったりします。「その金額に何が含まれるか」を確認したうえで、自分に必要なサポートが入っていれば問題ありません。

2027年(令和9年度)合格を目指すなら、いつから始めるべきですか。

2026年8月時点で、2027年8月頃と見込まれる1次試験まで約11〜12か月あります。週15時間の学習で700時間前後を確保できる計算です。各社の2027年合格目標コースはすでに販売されているため、早めに始めるほど余裕を持った計画が組めます。ただし、講座によって教材の発送・開講が10月以降になるものもあるため、開講時期は事前に確認してください。

教育訓練給付金はどの講座で使えますか。

2026年8月25日時点で公式サイト上で対象と確認できたのは、クレアール、TAC、スタディング(給付制度対象の専用コース)です。アガルート・資格の大原・LEC・ユーキャンは、各社の給付制度対象講座一覧に中小企業診断士が掲載されていません。診断士ゼミナールは公式サイトの表示からは判断できませんでした。同じスクールでもコースによって対象が分かれるため、厚生労働省の教育訓練講座検索システムでの確認をおすすめします。

令和8年度から口述試験が廃止されたと聞きましたが、影響はありますか。

はい。令和8年度の試験から第2次試験の口述試験が廃止され、2次筆記試験の合格がそのまま最終合格になります。あわせて受験手数料も改定され、1次17,200円・2次15,100円となりました(合計32,300円は据え置き。別途オンライン決済の事務手数料590円が必要です)。筆記後の口述対策が不要になった分、筆記の完成度を高めることに集中できます。

働きながらでも合格できますか。

令和7年度1次試験の申込者は民間企業勤務が64.1%、年代別では30代〜50代が約8割を占めています。働きながら受験するのが標準的なスタイルの試験です。1次試験の科目合格制度を使えば、複数年に分けて負担を分散することもできます。

通学と通信、どちらがよいでしょうか。

現在、中小企業診断士で教室講座を開講しているのはTACとLECが中心です。資格の大原はWeb通信専用の「パススル」のみで、教室通学のコースはありません。通学は強制力と質問のしやすさが利点ですが、校舎が通える範囲にあるかが前提になります。通信でも、LECは通信生が追加料金なく通学講義に参加できる制度を設けています。

2次試験だけの講座はありますか。

あります。アガルートの2次試験対策パック、クレアールの2次合格パーフェクトコース、スタディングの2次試験合格コースのほか、AAS・EBA・MMCといった2次特化のスクールもあります。1次を通過した方が短期集中で答案力を上げる目的で選ばれることが多いところです。

講座選びで迷ったら、最後は何で決めればよいですか。

「継続できるかどうか」で決めるのが現実的です。どれだけ内容が良い講座でも、生活リズムに合わなければ途中で止まってしまいます。通勤時間が長いならスマホ完結型、自宅で机に向かう時間が取れるなら紙教材つき、強制力がほしいなら通学——というように、まず学習形式を1つに絞ってから、その中で価格とサポートを比べると決めやすくなります。多くの講座が無料体験や資料請求に対応しているので、実際に講義を数本見てから判断するのが確実です。

【まとめ】中小企業診断士の予備校選びで押さえておきたいこと

中小企業診断士の講座は、料金だけを見ると5万円台から30万円台まで幅がありますが、その差はサポート内容の差です。この記事の要点を整理します。

押さえておきたい5つのポイント

① 合格率は「同じ土俵の数字」ではない
各社の合格率は算出の分母が異なります。算定基準と母数まで示しているのはTAC(2次151名中51名)、LEC(2次対策コース/パック35名中13名)、スタディング(実数と確認時点を明記)です。数字の大小だけで判断しないことが大切です。

② 実質負担は「受講料+入会金−給付金」で計算する
TACは入会金10,000円、大原は6,000円が別途かかります。一方で教育訓練給付制度の対象講座なら受講料の20%(上限10万円)が戻ります。クレアールのペーパーレスプランは88,400円で、給付金適用後の実質負担は70,720円という計算になります。

③ 2次試験の添削は「回数」と「誰が見るか」で見る
講師による添削と明示されているのはアガルート36回、クレアール28事例。資格の大原は全33事例の添削と表示(主体の明示なし)。スタディングはAI添削で300回まで。答案を書く量を増やしたい段階と、答案の方向性を直したい段階では、必要な添削の種類が変わります。

④ 令和8年度から2次口述試験は廃止されている
2次筆記試験の合格がそのまま最終合格です。受験手数料も1次17,200円・2次15,100円に改定されました(合計32,300円は据え置き)。古い情報のまま計画を立てないよう注意してください。

⑤ 2027年目標なら、いまが標準的なスタート時期
2026年8月時点で、令和9年度の1次試験まで約11〜12か月。週15時間で700時間前後を確保できる計算です。ただし令和9年度の試験日程はまだ公表されていないため、正式発表後に計画を調整する前提で進めましょう。

申し込む前の最終チェックリスト

チェック項目
受講料に入会金・教材費・送料が含まれているかを確認した
教育訓練給付制度の対象コースかどうかを確認した
2次試験の添削が含まれるコースかを確認した(対象コース・定員の制限も)
質問サポートの回数制限と方法を確認した
紙テキストが標準付属かオプションかを確認した
教材の発送時期・開講月を確認した
自分の生活リズムで続けられる学習形式かを確認した
割引の適用期限を確認した

結論

通勤時間が長く、まとまった学習時間を取りにくい方は、スマホ完結型のスタディング診断士ゼミナールから始めるのが現実的です。5万円台から1次2次をまとめて対策でき、続かなかった場合の損失も限定的です。

2次試験の答案を人に見てもらいたい方は、アガルート(36回)かクレアール(28事例)が候補になります。クレアールは教育訓練給付制度の対象であるため、実質負担で比べると差が縮まります。

教室に通って強制力を作りたい方、演習量と模試を重視する方は、TACLECが向いています。TACは合格実績を母数まで公表しており、教育訓練給付制度も利用できます。

いずれの講座も、無料体験や資料請求で講義の一部を確認できます。価格やスペックの比較で迷ったら、実際に講義を数本見てから決めるのが近道です。

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